スモールワールド・ネットワークは、複雑ネットワーク分析におけるネットワークのひとつの考え方およびモデルです。
広義には、ノードとリンクを結んだネットワーク組織が「6次の隔たり」に象徴されるような短い隔たりで繋がっているネットワーク構成を指します。
スモールワールド・ネットワーク(WSモデル)
狭義には、ダンカン・ワッツとスティーブン・ストロガッツが1998年に発表したスモールワールド・モデル=WSモデルを指します。ワッツとストロガッツはそれまで考えられていたランダム・グラフの非現実性を克服し、クラスターを考慮に入れたモデルを確立しました。
WSモデルの特徴は、6次程度の少ない隔たりに加えて、多数のクラスターを持つネットワークです。突出して多くのリンクを持つノードはないため、“平等主義的”ネットワークとも言われます。